新入社員の初任給で格差!?
こんにちは。
株式会社グローバルプランニングの今田です。
最近では、新入社員なのにいきなり初任給から差がつくという話をご存知でしょうか?
日本の大手企業の初任給は、例えば大学新卒総合職で21万円といった企業が一般的でした。
能力などで差はなく、まずは同じスタートラインというのが多いなか、新卒の初任給に差を持たせていくという企業も増えているそう。
そこで今回は、新入社員の初任給事情について書きたいと思います。
ここ数年、初任給もアップしてきているというデータがあります。
一般財団法人 労務行政研究所 が発表した今年4月の新卒入社者の初任給を調査したところ、
39.7% の企業が2018年度の初任給を「全学歴引き上げ」したそう。
この調査では、高卒、短大卒、大学卒、大学院卒といった学歴ごとに集計していて、
大学卒で初任給額は21万1039円、高校卒で16万8048円の水準。
参考データ:
2018 年度 新入社員の初任給調査
~東証第1 部上場企業239 社の速報集計。39.7%が初任給を「全学歴引き上げ」~
https://www.rosei.or.jp/research/pdf/000072916.pdf
初任給がアップしている理由としては、「売り手市場」が続いているということが一つ考えられるのではないでしょうか。
特に IT 業界では顕著に表れているように感じます。IT 業界の売り手市場は、新卒採用だけでなく、転職市場においても感じられます。
企業側は、優秀な人材を確保しようと、給与をアップするということが一つの要因となっています。
例えば、情報セキュリティ会社の「ラック」では、初任給が30万8760円。
そこから、業務能力や専門能力を有する方に対しては、増額を検討ということで、高度情報処理技術者の資格保有者や、スキル、能力に応じてより高い初任給を提示するとのこと。
また、ソフトウェア開発会社の「ワークスアプリケーションズ」では、初任給は37万5000円、賞与は150万円、年収600万円からスタート。
これは、入社前にインターンを経験して会社から評価を受け提示されるとのこと。
フリマアプリの「メルカリ」でも、一律給与を見直し、内定後から入社前までの間のスキルアップなどに応じて初任給アップが可能という制度もあるそう。
同じ新入社員だからといって、みんな同じ給与という時代ではなくなりつつあるのですね。
自分のスキルアップに応じて、それが正当に評価され給与が上がっていくということに関しては、やりがいにもつながる部分かもしれません。
優秀な学生を集めるために、各企業も色んな新たな制度を導入していますが、学生達の方も能力に応じて評価されるということが、就職する前からスタートしていたりと、シビアな世界になっているようにも感じます。
これからの時代、自分が成長し力をつけていくことは、どこの企業からも求められる人材になっていくことなのではないでしょうか。
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